| 雪解けとともに顔を出す山菜の中で、今とりわけ注目されているのがギョウジャニンニク(キトビロ)です.味の旨さで、「山菜の王様」と呼ばれ、愛好家の間では精力のつく′き目に惚れ込む人も多いようです。 一部ではガンを予防したり、コレステロールを減らしたり、血栓の出きるのを防ぐなどの効果がみられるともされています。
ギョウジャニンニクは、ユリ科ネギ属の多年草で、タマネギ、ニンニク、ニラ、長ネギ、ラッキョウなどの仲間だ。その昔修行僧である行者たちが雪解けのころ、修行中にこっそり食べて体力をつけたといわれ、にんにくに近いにおいがするため、この名前がつけられたそうです。
ギョウジャニンニクの分布は本道、朝鮮半島、サハリン、東シベリアなど北方圏だから道外の人にはなじみが薄いとおもわれますが慢性病≠フ改善効果があるという情報が列島を駆け巡り、一躍全国区の知名度にのし上がってきたのも最近のことのようです。
二十年以上にわたりギョウジャニンニクを研究してきた第一人者、北海道東海大学の西村弘行教授は効用について次のように解説しています。
「ギョウジャニンニクに含まれる成分には血小板を溶かし、血液を浄化する坑血栓作用があります。これは脳梗塞や動脈硬化を予防することになります。このほか、コレステロールを低減させますし、硫黄化合物成分は各種ガンの増殖を抑えます。また強烈なニンニク臭のもとであるアリシンはビタミンB1と結合し活性持続型ビタミンとなります。つまり疲労回復、強壮作用です。このことから成人病の予防に効き目があるといえます。
道内では、木の芽時の四月から五月、野山に出かけると、ギョウジャニンニクの群落に出会います。多年植物で、落葉広葉樹の多い林に自生するが、種子から育って収穫できる大きさになるまで、六年以上かかるといわれていて、収穫してから元の大きさに回復するまでにも、数年かかるそうです。長ネギ、タマネギの仲間でありながら、とても生長のの遅い植物なのだそうです。 |